石垣島の海の危険生物14種と対処方

美しい海には、魅力的な生き物だけでなく、危険な生き物も潜んでいます。
美しい海を安全に楽しむために! 危険生物への備え

沖縄の海は、色とりどりのサンゴ礁や熱帯魚など、魅力的な生き物たちで溢れています。

しかし、その美しさの裏には、私たち人間にとって危険な生物も潜んでいることを忘れてはいけません。

せっかくの旅行を安全に、そして心ゆくまで楽しめるよう、危険生物への備えをしっかりとしておきましょう。

海の危険生物、知っておきたいこと

これから、具体的にどのような生物に注意すべきか、そして遭遇した場合の対処法について詳しく解説していきます。

安全に海を楽しめるよう、しっかりと知識を身につけて、楽しい旅行にしてくださいね!arrow_upwardadd_circle

目次

海の危険生物8種

石垣島の美しい海を安全に楽しむためには、水中に潜む危険な生物への注意が必要です。

ここでは、特に注意すべき危険生物を8種類ご紹介します。

これらの生物の特徴や危険性を理解することで、安全に海を満喫できるようになりましょう。

1ハブクラゲ

猛毒を持つ危険なクラゲ。

7~9月によく確認され、沖縄で発生する海洋生物の事故の約半数はハブクラゲが原因と言われています。

そして、その7割以上が「ハブクラゲ防止ネット」の外で発生しているため、地域を知らない方、特にお子様を連れている方は海に入る場合は「ハブクラゲ防止ネット」内に限定した方が安全でしょう。

ハブクラゲは透明で、触手に刺胞毒がありふれるだけで刺されます、激しい痛みが走り、後にミミズ腫れのような痕になることがあります。

刺されてしまったら海から上がり、素手で触れないよう注意し、お酢をかけて触手を取り除きましょう。

真水やアルコールは触手を刺激し更なる症状の悪化に繋がるので、使わないように注意、お酢が無ければ海水を利用しましょう。

痛みが落ち着くとかゆみに襲われるのでステロイド系の強いのをぬると治りは早くなります。

場所 石垣全域、潮の流れが遅いところ、港内、人工護岸、川の河口付近
毒 [star4]
対処方 素手で触れずにお酢をかけて取り除く

2カツオノエボシ

猛毒を持つクラゲです。太平洋沿岸の温かい海に広く生息し、温暖な石垣島の海では年中注意が必要した方が良いでしょう。

沖合に生息しいていることが多いため遭遇率は低く、キレイなブルーの袋がついていて浮かんでいるのが特徴です。

稀に打ち上げられており、死んでいる場合も触手には猛毒があるので注意が必要です。

刺された場合は、海水をかけて触手を取り除きましょう。

ハブクラゲと対処法が異なり、真水やアルコールだけでなく、お酢をかけても触手を刺激してしまうので控えるようにしましょう。

痛みが落ち着くとかゆみに襲われるのでステロイド系の強いのをぬると治りは早くなります。

場所 石垣全域、潮の流れが遅いところ、人工護岸
毒 [star3]
対処方 真水やアルコール 触手は海水をかけて取り除く

3ガンガゼ

毒性は弱いです。

ガンガゼは本州でも良く見かけられ、浅瀬の岩場にも多く生息しています。
毒性は弱いため命に影響はありませんが、棘はウェットスーツを簡単に貫くほどで、かつ折れやすく、皮膚下に残りやすいのが特徴です。

深く刺さった場合には医療機関へ行った方が良いでしょう。

浅い場所ならピンセットで抜いて後はお酢を毎日塗り込むと自然と黒い棘は消えて痕もなくなります。

場所 石垣全域、岩場、人工護岸
毒 [star2]
対処方 ピンセットで抜く 後はお酢

4ウンバチイソギンチャク

強い腫れる毒。

知らない間に触れる事があるイソギンチャク、方言でウンバチ(海の蜂)と呼ばれ、触れると刺され激しい痛みが走り、毒の影響で大きく腫れあがります。

ほとんどが毒性を持つイソギンチャクの中で、一番強い毒を持っていると言われています。

辺りの景色に馴染んでいるため見分けが難しく、うっかり触らないように注意が必要です。
刺された場合は、カツオノエボシ同様、お酢や真水では無く、海水をかけて触手を取り除きましょう。

ダイビングなどで綺麗だからふれてしまう方もいますので気を付けましょう。

場所 石垣全域、珊瑚礁
毒 [star4]
対処方 真水やアルコール 触手は海水をかけて取り除く

5アンボイナガイ

強毒です。

浜辺など浅瀬にも生息しています。

アンボイナガイは中でも毒性が強く、沖縄ではハブガイとも呼ばれています。

10㎝前後の小さな巻貝イモガイって種類なのですが、毒性が強いことで世界的にも有名で、刺された場合の致死率が高い、かなり危険な貝です。

神経毒のため、刺された時の痛みはわずかですが、歩行困難や呼吸困難に陥り、溺れてしまうケースもあります。

刺された場合はすぐに海から上がり、救急車を呼んでください。         

小さなお子さんは貝などすぐに触るので、この形の貝はくれぐれも海、浜でみつけても生きてるイモガイ系の貝にはキレイだからと触らないで下さい。

同じような形をした貝は触らない様にしてください。

場所 石垣全域、珊瑚礁、浅瀬
毒 [star5]
対処方 救急車

6ヒョウモンダコ

猛毒です。

温かい海に広く分布する10㎝ほどのタコなので滅多に見つけれない上、捕まえようとしない限り噛まれることはまずありません。

驚いたりすると青く豹のような紋様が浮かぶことから名付けられました。

猛毒のテトロドトキシンを持ち、人間も死んでしまう青酸カリの850倍強い毒性を持つと言われています。

かなり小さなタコとはいえ噛まれないように注意し、噛まれた場合は医療機関で治療を受けましょう。

近年では沖縄ではあまり見られないのですが、九州地域にも目撃事例がありますので捕獲しようとしないように。

場所 ほとんどいない、珊瑚礁、浅瀬
毒 [star5]
対処方 救急車

7オニヒトデ

オニヒトデ

全身が棘で覆われている見るからに危なそうな30~40cmほどの大型のヒトデ。

色もグレーや青、オレンジなどさまざまな体色を持ち、棘には毒があります。

刺されると激しい痛みを伴い、アナフィラキシーショック、アレルギー反応を起こす可能性もあります。動きも遅いので近づかなければ大丈夫です。

刺された場合は海から上がり、棘を取り除き、圧迫して毒を排出し、40~45℃のお湯に30分ほど浸け、応急処置の後なるべく早く病院に行くようにしましょう。

棘が浅い場所ならピンセットで抜いて後はお酢を塗り込むと自然と黒い棘は消えて痕もなくなります。

場所 石垣全域、珊瑚礁 現在ほとんどいない
毒 [star2]
対処方 ピンセットで抜く 後はお酢

8プランクトン

    

毒性は弱いです。

意外に知られていないプランクトン、見た目は透明でかなり小さな生き物です。

プランクトンと言っても浮遊生物全てじゃないです、カニやエビの幼生や小さなクラゲやイソギンチャクの幼生が刺胞などがあり刺されます。

刺されても少しチクりと一瞬するだけであまり気にならないです、しかし一日時間が立てばかゆみや腫れがでてきます。
刺された場合ブツブツなど対処法は、お湯などをかけてステロイド系の薬を塗ってください。

昼間など普通に泳いでいても気づかないです、ミズクラゲほとんど刺さないクラゲが増える時にこれが、塊になる時期があります。

時期的には夏場としかまだ解りません。
水中が濁りのようなベージュ色に見えるプランクトンの塊がある場合は要注意です。

かなりの数のプランクトンが集まっていて知らないうちにこの塊に突っ込んでいるかもしれないので、もしさされたかもって場合にはお酢をすり込んでかゆみ止めなどで対応しましょう。

場所 石垣全域、珊瑚礁
毒 [star1]
対処方 お酢  後はステロイド

9.シャコ

シャコは浅瀬でよく見かけます、子供でもとろうとすれば簡単にとることの出来る生き物です。

でも、注意シャコはアゴのパンチが強烈で、まともにパンチされるとスパッと切れますよ。
素手で捕まえようとしないようにしてください。

場所 石垣全域、珊瑚礁、浅瀬
毒 [star1]
対処方 絆創膏

10.オニダルマオコゼ

一見、愛嬌のある姿をしたオニダルマオコゼだが、その体には危険な秘密が隠されている。それは、長く鋭い棘だ。

オニダルマオコゼの棘は、まるで鋭利なナイフのように、獲物を捕らえ、身を守るための武器として進化してきた。その硬さは、容易に折れることはなく、一度刺さると、鋭利な先端が皮膚に深く食い込む。痛みは強烈で、棘に含まれる毒が注入されることで、しばらくの間、ズキズキとした痛みが残る。

さらに厄介なのは、棘が折れて皮膚の中に残ってしまうケースだ。棘が折れたまま放置すると、治癒が遅くなり、化膿するリスクも高まる。最悪の場合、呼吸困難や心臓麻痺を引き起こすこともあり、沖縄本島でインストラクターの女性が浅瀬で踏んでしまい亡くなる事故が起こった事もあります。

オニダルマオコゼは、日本近海に生息しており、海水浴や磯遊びを楽しむ際には、その危険性を十分に認識しておく必要がある。

場所 石垣全域、珊瑚礁、浅瀬
毒 [star5]
対処方 
熱 お湯

11.ミノカサゴ

一見、無害そうな姿をしたミノカサゴ。しかし、これらの魚たちは、美しい海の底に潜む、危険な存在だ。

オコゼやカサゴは、周りの岩や海藻に擬態し、じっと動かずにいる。その姿は、まるで海の風景の一部のように溶け込み、気づかずに近づいてしまうことも多い。そのため、海水浴や磯遊び中に、うっかり触れてしまったり、踏んでしまったりするケースが後を絶たない。

ミノカサゴは、優雅に海中を漂い、人が近づいても逃げる様子を見せない。その美しい姿に目を奪われがちだが、これらの魚たちは、ヒレに鋭く毒のある棘を備えている。

ミノカサゴに刺されると、激痛が走り、成人男性でも耐えられないほどの苦痛を感じるという。痛みは数時間から数日続き、場合によっては、発熱や呼吸困難などの症状が出ることもある。

場所 石垣全域、珊瑚礁、浅瀬
毒 [star2]
対処方 
熱 お湯

12.アナサンゴモドキ

鮮やかな赤やオレンジ色に彩られたアナサンゴモドキは、まるで海中に燃え盛る炎を思わせる、美しくも危険な存在だ。英名で「ファイヤーコーラル」、別名で「火焔サンゴ」と呼ばれるように、その美しさは人を惹きつける一方で、触れるものを容赦なく傷つける毒を持っている。

アナサンゴモドキの体表には、無数の刺胞と呼ばれる毒針がびっしりと生えている。この刺胞に触れると、強烈な痛みと火傷のような症状を引き起こす。その痛みは、まるで火で焼かれたような激痛で、数時間から数日続くこともある。

さらに、アナサンゴモドキの毒は、アレルギー反応を起こしやすく、呼吸困難や意識不明に陥るケースも報告されている。海水浴やシュノーケリングを楽しむ際は、アナサンゴモドキの存在を常に意識し、決して触れないように注意することが大切だ。

場所 石垣全域、珊瑚礁、浅瀬
毒 [star3]
対処方 
熱 お湯

13.ウミケムシの危険な棘

一見、無害そうな姿をしたウミケムシだが、その体には、触れるものを容赦なく傷つける棘が隠されている。ゴカイなどの仲間であるウミケムシは、体全体に節があり、その表面には鋭く硬い棘状の剛毛が生えている。

ウミケムシは、石やサンゴの下など、海中や海岸の岩場に生息している。潮干狩りや磯遊びなど、海辺でのレジャーを楽しむ際には、彼らの存在に注意が必要だ。

ウミケムシの棘は、非常に鋭く、皮膚に刺さると容易に折れて体内に残ってしまう。その棘は、刺さった後もなかなか抜けず、激しい痛みを引き起こす。さらに、棘が体内に残ることで、化膿したり、炎症を起こしたりすることもある。

ウミケムシの棘に刺された場合は、無理に抜こうとせず、医療機関を受診することが重要だ。また、海辺でのレジャーを楽しむ際は、素手で岩やサンゴに触れないように注意し、長袖長ズボンを着用するなど、肌の露出を避けることが大切だ。

場所 石垣全域、珊瑚礁、浅瀬
毒 [star3]
対処方 
熱 お湯

14.スベスベマンジュウガニとウモレオウギガニ

可愛らしい見た目で、思わず手に取りたくなるスベスベマンジュウガニとウモレオウギガニ。しかし、これらのカニは、その可愛らしい容姿とは裏腹に、猛毒を持つ危険な生物だ。

干潮時の浅瀬や潮だまりで見かけることも多いこれらのカニは、一見、食用ガニのように見える。しかし、絶対に口にしてはいけない。彼らの体内には、強力な神経毒が含まれており、食べると最悪の場合、死に至ることもある。

特に、スベスベマンジュウガニは、その独特の見た目から、食用ガニと間違えやすい。しかし、彼らの甲羅は、食用ガニのように平らではなく、丸みを帯びているのが特徴だ。もし、見慣れないカニを見つけた場合は、安易に手を触れたり、口にしたりしないように注意しよう。

南の島では、一般的に食用とされているカニは、ノコギリガザミとモクズガニ(汽水域)ぐらいだ。これらのカニは、安全に食べられることが確認されている。しかし、それでも、見慣れないカニは、絶対に食べないようにしよう。

海の生物は、見た目とは裏腹に、危険な毒を持つ場合もある。安全に海と触れ合うためにも、彼らの生態について理解を深め、注意深く行動することが大切だ。

場所 石垣全域、珊瑚礁、浅瀬
毒 [star4]
対処方 

危険生物に遭遇した場合の対処法

  • 落ち着いて状況を把握: 慌てず、まずは落ち着いて状況を把握しましょう。
  • 接触を避け、安全な場所へ移動: 危険生物に近づかないように、安全な場所へ移動しましょう。
  • 刺された場合: 患部を海水で洗い流し、毒を絞り出すようにします。
  • 応急処置: 必要に応じて、患部に冷やしたり、薬を塗ったりしましょう。
  • 医療機関を受診: 症状が重い場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

安全に海を楽しむためのポイント

  • 危険生物に関する情報を事前に収集: 旅行前に、危険生物の種類や特徴、対処法などを調べておきましょう。
  • 安全な場所で泳ぐ: ライフセーバーがいるビーチや、安全が確保されている場所を選びましょう。
  • 水温や天候に注意: 水温が低い時や天候が悪い時は、海に入らないようにしましょう。
  • シュノーケリングやダイビングは、経験豊富なインストラクターと: 安全に配慮し、適切な装備を着用しましょう。
  • 危険生物を見かけたら近づかない: 好奇心から近づいたり、触ったりしないようにしましょう。

海の危険生物について、知っておくことは安全な海水浴、シュノーケリング、ダイビングを楽しむための第一歩です。

まとめ

海にはここに挙げられた以外にも毒を持つ生物がいます。

多くの場合は人間から近づかない限り危害を加えられることは少ないです。

対策としては、沖縄の海はラッシュガードやウェットスーツ、マリンブーツなどを着用し、なるべく皮膚が露出しないように気をつけると安心です。

また、手や足をつく場合も十分に注意し、むやみに生物に触らないようにしましょう。

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