はいさい! 石垣島のMIKAです♪
今回は、神秘のベールに包まれている!?
ダイビング器材についてお話してみたいと思います!
これからダイビングをしてみたい方、ライセンス取得を考えている方は要チェック☆
これを読んでちょっとだけ賢くなっちゃいましょうね!
ダイビング器材
① マスク
ダイバーの写真やイラストで印象に残り易いものの一つ、それがマスク。
いわゆる「水中メガネ」というものですね、水泳用ゴーグルとは異なり目だけではなく鼻もカバーする構造になっています。
それにはきちんと理由があります。
それは
「水圧の増加によってマスク内の空気が圧縮され、圧迫感を緩和する為に鼻から空気を出せるようになっている仕組み」にしなければならないからです。
空気の圧縮されたマスク内に鼻から息を吹き込むと、空気の体積が増えますよね?
それによって圧迫感が解消されて、楽になれるんです。
例えば、ふうせんを嵌めた状態で手を水槽に入れるとふうせんって少し凹みますよね?
それは「水圧」によってふうせんが内側に押されているからです。
海で潜る時も、当然「水圧」がかかります。水圧の影響を受けるのはマスクだけではありませんので、ダイビング生理学をする上で最も重要なキーワードになります。
ところで、ダイビング中に目や鼻を守ってくれるマスクですが、使用する際にはいくつか注意が必要です。
一つ目に、新品を買ったらまず歯磨き粉などの研磨剤でマスクの内側のガラス部分を磨くこと。
これを忘れてしまうと、オイルが塗られたままになるのでどんなに曇り止めをしても曇る一方になってしまいます。
二つ目に、潜る前に毎回必ず「曇り止め」を行うこと、薄めた洗剤か、もしくはツバを内側に塗り、指で磨いて海水で洗い流せば完成です。
三つめに、ストラップは後頭部に引っ掛けること。真ん中にすると耳を挟んでしまいますし、ズレ始めるとどんどん下がる一方になってしまいますよ!
四つ目に、内側に入った髪の毛は全て抜くこと。何本かマスクの内側に入ったまま海中に入ると、その隙間から水がタラ~リと垂れてきてしまいます。
最後に、マスクをつけている間は鼻で呼吸をしないこと。前述の場合と、マスクに入った水を出す時以外は鼻の使用は厳禁です。無意識に鼻呼吸をしようとすると、曇り止めをしたにも関わらず曇って何も見えなくなってしまいます!
では、マスクに入った水はどのように出せば良いのでしょうか?
答えは簡単、マスクを軽く顔に押し付けてから空(水面)を見上げ、鼻から息を思いっきり出すのです。
そうすると、鼻から出した息は泡となって、マスク内の水と一緒に外に出てくれるんですよ。今一つ信じられないかもしれませんが、嘘だと思ったら実証してみてください(笑)
② タンク
マスクと同様にイメージしやすいものといえば、もちろんタンクでしょう。
日本国内では10L用のスチールタンクが主ですが、海外では12Lのアルミ製タンクが一般的です。
なので、海外の方にはよく驚かれます(笑)
「酸素ボンベ」という名前を聞いたことがあるかもしれませんが、タンクの中に入っているのは大気中の空気ですので、普段吸ったり吐いたりしているものと同じということになります。
つまり、窒素約8割、酸素約2割という構成になっています。
水圧によって、タンクの中の空気も圧縮されます。
すなわち、密度が高くなるということです。
すると、深ければ深いほど密度が高くなるので、一呼吸で取りこむ空気の量が多くなります。
これは、「タンク内の空気を急速に消費する」という恐ろしい事態を招いてしまいます。
気をつけたいのは、「長時間の深すぎるダイビングをしない」ことです。
レジャーダイビングで定められている最大深度は40mとなっていますが、それにはきちんと理由があるのです。
また、密度が高められたことによって過剰な量の窒素を摂取してしまうと、「減圧症」という重大な潜水病の原因となってしまいます。
「減圧症」とは、体内に溶け込めなくなった窒素が体内の組織(皮下組織、筋肉、血管、脳など)に気泡となって現れ、痺れや痛みを発症させる潜水病の一つです。
重症になると命に関わってしまうので、注意が必要です。
③ レギュレーター(呼吸器)
水中で呼吸をする為に欠かせないのが、タンクと「レギュレーター」です。陸上で咥えてみると「シュコー、シュコー」という音がするので、ダースベーダーごっこには最適です(笑) 因みに、咥えたまま水中で話すことはできないので、テレビでダイバーが喋ってるのはただのヤラセです(笑)
タンクには、尋常でない圧力で圧縮された空気が入っています。
そのお陰で長ければ1時間程潜ることができるのですが、圧縮された密度の高い空気をそのまま吸うことはできません。
身体に取りこむ為には、陸上と同じ密度に戻す必要があります。
その役目を果たしているのが、レギュレーターというわけです。
初めは違和感があって外したくなるかもしれませんが、潜水中は絶対に口から取ってはいけません!
もし何かの拍子に外れてしまったら、タンクとの接続部分を触ってホースを辿るか、身体を右に傾けて右腕を後ろから前に回し、ホースを腕に引っ掛けてレギュレーターを慌てずに見つけましょう。
しかし、いきなり咥えて息を吸おうとすると、レギュレーター内に溜まった海水をそのまま飲んでしまいます。
なので、その前に必ず海水を出しておきましょう。
海水を出す方法は二つあります。
肺にまだ空気が残っている場合は、吸う前に思いっきり息を吐く。
その余裕がなければ、レギュレーターの表にある「パージボタン」を押して海水をレギュレーター内から取りだしましょう。
その際は、舌を伸ばしてレギュレーターの穴に蓋をするといいですよ!
もし蓋をし忘れてしまうと、パージボタンを押した瞬間海水が全て口に入ってきてしまいますので……(汗)
④ BCD
BCDとは、Buoyancy(ボイヤンシー) Control(コントロール) Device(デバイス)
つまり、「浮力調整機器」という意味のジャケット状の器材です。
タンクとレギュレーターに接続し、リュックと同じく両腕を通して背負うようになっています。
BCDへは直接タンク内の空気が供給できるようになっています。
給気ボタン(空気をBCDに入れる為のボタン)を押すと、BCDは風船のように膨らみます。
すると、水中では浮きやすくなり、より浅い水深へ行くことができます。
浮き過ぎているなと感じたら、排気ボタン(BCD内の余分な空気を出す為のボタン)を押しましょう。
そうすれば、浮力(水中でものを引き上げる力)が弱くなり、水面へ急浮上せずに済みます。
つまり、BCDとは、「中性浮力」(浮き過ぎず沈み過ぎない、水底にも着かず水面にも浮き上がらない無重力状態)を保つ為の必需品なのです。
ダイビング中、特に深度の異なる場所へ移動する際は、給気ボタンと排気ボタンを間違えないよう、慌てず冷静に浮力の調節をしましょう。
またBCDは、指示棒や水中ライト、お絵かきせんせい(磁気ホワイトボード)などといったアクセサリーを取り付けることにも役立ちます。
⑤ ウエイトベルト
ウエイトとは、その名の通り「重り」のことです。
ダイビング用のウエイトは鉛でできており、1kg、1.5kg、2kg、2.5kgのものがあります。ウェットスーツには浮力があり、その所為でウエイトがないと潜れない場合があるので適切な重さのウエイトを身につける必要があります。
適切な重さであるかどうかを確かめたい時は、まずそのウエイトと全ての器材を纏った状態で水面に浮かんでみてください。
そしてBCDの空気を全て抜いた時、水面がちょうど目の辺りでピタッと止まればちょうど良いと判断することができます。
⑥ フィン(足ひれ)
海中でスムーズに泳ぐ為には、フィンが必要になりますね。
フィンは2種類のタイプがあります。
ストラップフィンタイプブーツの上から履き、かかとをベルトで止めるタイプ。
途中で抜け落ちたりしないよう少しキツめに履きましょう。
フルフットフィンタイプ(裸足のまま履くもの)を使う時は、フィンずれを起こさないようにソックスをつけると良いかもしれません。
素足のこのタイプの方が足の負担は少ないです。
フィンの種類メーカーなどにもよりますが、長くなればなるほど、固くなるほど足への負担がきます。その分動きはよくなります。
ダイビングやシュノーケリングでは、水泳と同じバタ足とは違う蹴り方をした方が疲れにくく、見た目も美しいです(笑) つまり、膝をあまり曲げ過ぎないようにして、足首の先だけに力を入れて、水を蹴って進むことを意識するということです。
慣れればスイスイと泳ぐことができますよ。
⑦ ダイビングコンピューター
一見普通のデジタル腕時計のようですが、実はダイビングにとっても役立つ優れ物。
潜り始めると自動的に潜水時間や深度が表示され、水深6m未満になると安全停止(体内の窒素を排出し「減圧症」を防ぐ為に、水深5m地点で3分間留まること)の指示を出し、浮上スピードが速過ぎると警戒音を鳴らしてくれるのです!
最大・平均水深や水温はもちろんのこと、そのダイビングで体内に蓄積された窒素の量の目安も教えてくれるので、アッパレ!ですね。ログ付けには必須なアイテムです。
まとめ
いかがでしたか?
ダイビングをした事がある方にもない方にも、「へぇ~、そうだったんだ!」と思って頂けたら嬉しいです!
ライセンスを取得して、長くダイビングを続けていきたいという方は、早めに自分の器材を揃えて練習することをオススメします。
なぜなら、違和感なく装着できる器材は愛着がわいてダイビングがより楽しくなるだけではなく、器材への信頼感によってストレスなく安全安心に潜ることができるからです。
とはいえ、ダイビング器材は目玉が飛び出てしまうほど高いものもあるので、お財布と相談してから買ってくださいね!
Written by MIKA
(Twitter;MIKA@divingishigaki, Instagram;mika_divinginstructor_ishigaki)
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