はいさい!石垣島のMIKAです
今回は「海の豆知識」をテーマに色々なお話をしてみようと思います!
えっそうなんだ!?っていうこと、結構あるんじゃないですかね~~??
石垣で海をエンジョイしに行く前に予習して、ガイドさんや同伴される方にスゴーイ!って言ってもらっちゃいましょ~☆
目次
ニモのパパは、ホントはママだった!?
皆さんご存じ「ファインディング・ニモ」のニモとマーリンは「カクレクマノミ」という名前のお魚でして、石垣島では至るところで見ることができちゃいます!
他にも「クマノミ」「ハマクマノミ」「セジロクマノミ」「ハナビラクマノミ」というなかまがいるのですが、彼らは全てイソギンチャクの中で暮らしています! さて、それはなぜでしょう?
正解は、外敵から身を守るため!
イソギンチャクには毒があるので触るとかぶれてしまいますが、クマノミ類だけはその毒に耐性があるのです。
しかし、逆を言うとそのイソギンチャクで生まれたら一生そこから離れられないということになるので、なんだかちょっとかわいそうですね……。
ニモたちの性別は見てわかりますか?
そのイソギンチャクの中で1番体が大きいのがメス、2番目がオス、3番目以降は……実は、性別がないんです!
しかも、性転換までしちゃうんですよ!
仮にメスが死んでしまったら、1番目に繰り上がったオスがメスになるというミラクルな現象が起こります!! そして3番目の子が2番目になるとオスになるというシステムなんですね~!
あれ?
じゃあ、ニモのパパのマーリンって本当はママにならないといけないんじゃ?と思ったアナタ。大正解でございます(笑)
満月・新月の日の昼間にビーチに行くと、干上がっちゃって泳げない!?
せっかく石垣に来たんだし、ステキなビーチでスノーケリングしたーい♪……な~んてことを考えられる方が少なくないのではないでしょうか。
いいですね、サイコーですね!!
しかし、まず気をつけなければならないのが「何日の何時頃にどのビーチへ行くのか」ということ!
なぜなら、うっかり下調べをせず向かうとビーチが干上がって海に浸かることすらできなくなってしまうからなのです!!
私も石垣に来る前は海に無縁な生活をしていたので、そんな忠告されても「ちょっと何言ってんのかわかんない」状態でしたね。
しかし、そんなに難しいことではありません。
要するに、「干潮時にビーチへ行くな」という意味です。
石垣島はサンゴ礁に囲まれた島なので、ウェブで紹介されてる有名なビーチは全て遠浅です。
それなのに大潮(おおしお)(干潮時と満潮時の高低差が最も大きい時期/満月・新月頃)の真っ昼間にビーチへ繰り出してしまったら、スノーケリングどころか海水浴をするのもままならなくなってしまいます!
特に、米原キャンプ場にある米原ビーチは要注意ですね。
ホントに何もなくなっちゃいますから。
ですので、大潮ではなく小潮(こしお)(干潮時と満潮時の高低差が最も小さい時期/半月頃)の昼間に行くのがオススメです。潮の干満を気にすることなく遊べますからね!
個人でスノーケリングをされる際は、他にも十分注意することがあります。
不備のない器材を揃え、ライフジャケットで浮力を確保し、海の生物には一切触れないようにしましょう!!
サンゴって卵から生まれるの!?
はい、まさにタイトルの通りでございます。
私も最初ビックリしました。
石垣島でサンゴの産卵
5月末から6月頭にかけての大潮の日の夜に、ピンク色の小さな卵を一斉に解き放つのです(その様子はナイトダイビングでサンゴの産卵を観察することができます)
サンゴってアクササリーなどでは安産祈願でお守りにもなるので着けるといいですよ。
産卵があった翌朝は海が生臭く(磯臭く)なるので、すぐわかりますよ(笑)
サンゴの白化現象
サンゴはクラゲやイソギンチャクの仲間で、陸上における「森」のような役割を果たしてくれています。
ピンクや黄色、青とカラフルなものが多いですが、その色素はサンゴ自身のものではなく、サンゴに寄生している「褐虫藻(かっちゅうそう」という微生物のものなのです!
その褐虫藻が光合成をしてくれているので、海には欠かせない存在なんですよ!!
しかし、夏になると海水温がどんどん上昇してしまい、30℃以上の日が続いてしまうと褐虫藻がサンゴから離れていってしまうのです……
これを、「サンゴの白化(はっか)現象(げんしょう)」といいます。
サンゴは褐虫藻が生産するエネルギーに頼って生きているので、白くなってしまったサンゴは自力で生きていくことが難しくなり、やがて死んでいってしまうのです。
そんな時、サンゴを救うべくやって来るものは何だと思いますか?
答えは、「台風」です!
沖縄の台風はとにかく強烈で、酷い時は停電ガス水道ストップで24時間以上地震が続くような状態になってしまいますが、台風一過によって海水温が下がり、サンゴの白化を防ぐことができるのです!!
車が引っ繰り返ったりバス停が曲がったりで陸上は大変なことになりますが、自然ってうまくできてるな~って思ってしまいますね!
ダイビングポイントは風向きで決まる!?
大潮か小潮か中潮か、今日明日の風向きは何か……沖縄県民、特に海に携わって生活している人たちはその辺りをめちゃくちゃ気にします。
台風に至っては、フィリピン辺りで発生した時点で勘付いてザワつきます(笑)
なぜなら、その情報を仕入れなければその日の仕事の段取りを組めないからなんですね~!
ダイバーならご存知かもしれませんが、ダイビングポイントはその日の風向きによって決まります。
例えば東風が吹いたら東側の海は波が高くなるので、西側のポイントがベストになるといった具合ですね。
夏場は高気圧の影響で安定した南風が吹くので、北側のポイント(石垣ならマンタ、米原など)に行きやすくなります!
逆に冬場は低気圧で北風ばかり吹くのでマンタには行けず、島の西側の名蔵湾方面が安全パイとなります。
逆にサーファーは波の高いところへ行くので、ダイバーとサーファーが海で顔を合わせることはほぼありません(笑)
ここで少し石垣島の方言になど
因みにですが、石垣の方言では北のことを「ニシ」南のことを「パイ」東のことを「アガリ」西のことを「イリ」といいます。
東西は太陽の「上がり」「入り」と言われればわかりますが、南北はなぜそうなったのかよくわからないですね!(苦笑)
だから
「南ぬ島石垣空港」の「南ぬ島」は「ぱいぬしま」
「西表島」は「いりおもてじま」
と読むというカラクリなのです!
さらに言うと「あいうえお」のうち「え」と「お」は使われず、それぞれ「い」と「う」に変換されちゃいます!
よって
「心(KOKORO)」は「くくる(KUKURU)」
「弥勒(MIROKU)」は「みるく(MIRUKU)」
「南の(NO)島」は「南ぬ(NU)島」
という発音になるんです(笑)
まとめ
いかがでしたか?
これだけでも結構な情報量ですが、石垣島にはまだまだ面白いヒミツがいっぱい!
疑問に思ったことがあったらガイドさんや宿の人に聞いて、島でのゆんたく(おしゃべり)を楽しんでくださいね!