フグやハリセンボン、沖縄ではアバサーと呼ぶ~料理と生態について~

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皆様はフグ、ハリセンボンはどの様なイメージを持っていますか?

フグは高級なお刺身で、関西では「てっさ」と呼ばれます。

大阪の有名な「づぼらや」の看板を思い浮かんだり、ふぐ鍋やてっちりなどの高級食が思い浮かびます。

ハリセンボンは膨らむとトゲがたくさん出たり、女性お笑いコンビをイメージすることもあるでしょう。

ハリセンボン(アバサー)について

そして、沖縄ではハリセンボンを食べるという話もあり「アバサー」という沖縄の郷土料理があります。

ではフグ、ハリセンボンについてお話します。

フグについて

フグについて

フグといっても様々な種類がいます。

それをまとめて「フグ科」の分類になります。

フグ科はおよそ120種類もいるのですが、先程申し上げたてっさやてっちり、ふぐ鍋に使われるフグは「トラフグ」になります。

トラフグは体長は70cmあり、食用とされるフグの中ではもっとも有名で高級魚に当たります。

生息地は日本海から太平洋の北西部に当たり、主に小魚や甲殻類を食べます。

フグには身を守るために毒を持っている

フグには「テトロドトキシン」という毒があると言われます。

肝臓や腸、卵巣、目玉にあり、表には出ていませんが、食用にするには注意が必要であり、これはフグ調理師免許を持った調理師がしっかりと取り除き、厳重な対応にて破棄します。

そもそもなぜフグには毒があるかというと、それはとても臆病な性格をしているため自身を砂の下に身を隠す傾向があります。

この行為を「潜砂行動」といいます。

この潜砂行動の際に、外的から身を守るために環境に適応した体になったと言われています。

身を守る術として猛毒が身についたと言われています。

 

フグにはトゲがあり、危険を感じると膨らむ

トラフグには体に小さなトゲがあります。

魚にある腹ビレやウロコはなく、体表が小さなトゲになっています。
身の危険を感じると体を膨らまします。

どの様に膨らましているのかというと、海水や空気を吸い込んで膨らまします。

そのため通常の姿の3倍近くの体に膨らみます。

 

ハリセンボンはフグ科?

ハリセンボンは「フグ目」「フグ亜目」の分類になり、その中で「ハリセンボン科」となります。

似た様な生物には「フグ亜目」にはマンボウ科があります。

基本はフグの仲間です。

ハリセンボンの生態

ハリセンボンの生態

ハリセンボンは熱帯、温帯地域の海に生息しますが、世界的に広い部分に生息します。日本では日本海側や本州、沖縄地区でも観られます。

強靭な歯を持っていて、主に甲殻類やウニなどを食べる肉食系になります。

 

ハリセンボンがトゲを出す理由

ハリセンボンがトゲを出す理由

ハリセンボンでよく想像つくのは体の表面に数本のトゲを出し膨らむ姿です。

これは、先程のフグと一緒でとても臆病な生物であり、威嚇する時に海水や空気で自身の体を膨らまします。

「ハリセンボン」と名前がありますが、膨らんだ時のトゲの本数は1000本だと考えられますが、実は約350本から400本と意外にも少なかったりします。

また、ハリセンボンのトゲの先はあまり鋭く尖っていません。

ですが刺さると痛いです。トゲは成長するに連れて伸びていくと言われます。

 

沖縄ではハリセンボンを食べる

沖縄ではハリセンボンを食べる

フグは食べることがよくありますが、ハリセンボンを食べることもあります。

沖縄の郷土料理で「アバサー汁」と呼ばれるハリセンボンを使った味噌汁です。

アバサーとは、沖縄でハリセンボンのことを「アバサー」と呼びます。

アバサー汁とは「下げ薬」と言われ、暑い沖縄では体ののぼせを下げる効果があります。

また、胃の調子を整える効果もあります。

ちなみに、ハリセンボンのトゲは皮にくっついているため、皮を剥ぐとトゲは取れるとのことです。

また、毒を持っていないためフグの様にフグ調理師免許を持たなくても調理できると言われています。

アバサー汁は肝をすりつぶし、身をぶつ切りにしたものをカツオの出汁で煮込み、そこにすりつぶした肝を入れ味噌を溶かします。

この「肝」がアバサー汁の味を引き立たし、また表面にすりつぶした肝の粒が旨味を引き立たせます。

また、アバサーは汁以外にも鍋や唐揚げにして食べる事もあり、鮮度の良いものでは刺し身として食べることがあります。

家庭料理としてよりも、居酒屋や郷土料理を扱うお店で食べることが多く、泡盛などお酒のおつまみにアバサーの唐揚げを食べることもあります。

 

石垣島でもハリセンボンに出会える

針は普通にめちゃ痛いです。

石垣島では比較的にハリセンボンに会える可能性もあります。

体長が約70cmですが、トゲが膨らんで無いときは可愛いハコフグの様に見えます、また、浅瀬やサンゴ礁で観られることもあり、ダイビングやシュノーケリングで見ることもできます。

ただし、威嚇すると体とともにトゲも膨らむのでむやみに触らない様にしましょう。

針は普通にめちゃ痛いです。

 

石垣島でアバサーなど、沖縄の郷土料理を楽しむ

石垣島で郷土料理を食べることができるお店もたくさんあり、がアバサーの唐揚げなどで出しているお店があります。
身はすくないですが味はハッキリしています。

ダイビングの後の夕食でアバサー料理のある居酒屋がたくさんありますので、アフターダイビングを楽しむこともできます。

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