ホタルはなんで発光するのでしょうか?
石垣島のツアーでホタルをみてふと思ったのですが、なんで光る生き物がいるのだろう……考えたことはありませんか?
光る生き物たちについて調べたのですが、難しい専門用語が数多く出てくるので、自分なりにかみ砕いてまとめてみました。
光る生き物といえば
発光する光る生き物というとなにをイメージしますか?
私がパッと浮かんだのは次の生き物たちです。
ホタル
クラゲ
チョウチンアンコウ
夜光虫
海ホタル
ほんと不思議ですよね……なんで光るんだろう笑
そして、調べてみると他にも光る生き物たちがいることがわかりました。
深海魚、エビ・カニ類、オキアミ類、カイアシ類(小型の甲殻類でミジンコとか想像して下さい)と海洋生物に多く光る生き物たちが存在するようです。
陸の生き物達ではやはりホタルが代表的ですが、ほかの昆虫や菌類にも光る生き物達がいます。
光る生き物として有名だけど実は光っていない生き物
ちなみに光る蝶として有名なモンフォ蝶ですが、これは自ら発光しているのではなく、特定の波長の光を反射することで光ってみえるので、厳密には光る生物とはいえないようです。
これは構造色と呼ばれています。
同じように他の蝶の仲間や、コガネムシに代表する昆虫の仲間、クジャクの羽なども構造色を持っているようです。
簡単に区別するには、真っ暗な光が一切無い空間で光るか光らないかで区別します。
構造色を持った生き物達は真っ暗な空間では光らないのです。
光る生き物の定義
では、光る生き物の定義は?
光る生き物の定義は生き物が自ら光ることで、これは生物発光と呼ばれています。
自ら発光出来る理由として、化学的エネルギーを光りエネルギーに変換する化学反応の結果として光るそうです。
はい、難しいですよね笑
まとめると、生物発光する生き物の多くは化学物質を自ら作るそうですが、外部から発光生物を摂取(主に餌として)して発光する生き物もいる。
発光する理由は化学反応(ルシフェリン-ルシフェラーゼ反応)によると覚えておけば大丈夫そうです。
アイドルのコンサートで、観客が盛り上げるためにポキッと折って振る光る棒をイメージして下さい。
ホタルはなぜ光るの?発光生物が発光する理由
発光生物は意味なく光っているわけではないようです。
発光するのにはそれぞれの生物に理由があり、簡単にまとめました。
- 誘引
チョウチンアンコウは餌となる小エビなどをおびき寄せるために、あのチョウチンのような器官を発光させるそう。人間でいうイのですかね笑「はーい君たち!ぼくを見て!おしゃれにピカピカ光るよー!」っていうのが、ホタル界のステータスのようですねカ釣り漁を想像するとわかりやすいですかね。ホタルが発光する理由も誘引でした。ただしホタルの場合は餌ではなく、交配相手を探すために発光しているそうです。ちなみに光りながら飛び交っているのは雄のホタルで、人間でいうとナンパと同じようなも笑 - 撃退
イカや甲殻類の仲間が煙幕のように吐き出し、発光に混乱した捕食者から逃げる目的に使うことがあるそうです。 - 通信
バクテリアの一部が共生を目的に発光するそうです。 - 照明
単純に明かりとして使用する発光生物が深海魚の仲間にいるそうです。 - 病気
ちょっと衝撃的な理由ですが、ホタルエビが発光する理由は病気だそうで、コレラ系の発光バクテリアに感染したホタルエビが発光するそうです。
発光生物はちゃんと理由があって光っていたんですね。
ホタルが光る理由まとめ
ホタルが光る理由を調べるついでに光る生き物達について調べましたが、実はかなり奥が深い世界のようです。
発光生物たちが光る理由は化学反応とわかってはいるものの、その詳しいメカニズムについてはわからないことだらけだそうですよ。
メカニズムを解明すればノーベル賞ものの発見ともいわれていて、実際に2008年にノーベル化学賞を受賞した下村脩さんはオワンクラゲの光るしくみを解明して、緑色蛍光タンパク質を発見したことが受賞の理由でした。
あなたにもノーベル賞を受賞するチャンスがあるかもしれませんよ。