はいさい! 石垣島のMIKAです!!(>∀<)
引き続き生き物シリーズ第4弾☆
今回のテーマは……「イルカ」ちゃんです!!
目次
石垣島にもイルカはいる。
石垣島でイルカなんて見れるの??
と思われるのも無理はありません。
石垣島といえばマンタ、イルカといえば御蔵島・小笠原諸島ですからね!
しかし!実はいるのです、イルカちゃんが!!
あまり知らされてない事実をここで大公開☆
運が良ければアナタも石垣島の海でドルフィンスイムができちゃうかも!?
そして、意外にもイルカとクジラ、シャチの間に明確な違いがないってこともご存じでしたか!?
今回は、明日から誰かに話したくなる石垣島のイルカ情報とトリビアをお話しちゃいたいと思います!!
石垣島でドルフィンスイム!?秋に現れる「ヒレナガゴンドウ」
秋の名蔵湾でイルカと一緒に泳げちゃう!?
ガイドブックにも載っていないので、「石垣島」と「イルカ」がなかなか結びつかない方が多いのではないかと思われます。
しかし昨年の秋、私は一つの夢を叶えてしまったのです、
そう、「ドルフィンスイムをする」という秘かな憧れがある日突然現実になったのです!!
私もそれまで知らなかったのですが、
実は毎年秋頃、名蔵湾という石垣島の西側の海に「ヒレナガゴンドウ」という名の、ちょうどイルカとクジラの間に位置する生き物が現れ、そして干潮時に打ち上げられてしまっているそうなのです!
干上がってしまったヒレナガゴンドウは地元の人々が協力して海に帰してあげているそうなのですが、
私たちはちょうどその時期名蔵湾で仕事をしており、
その最中に発見してしまったのです……元気に泳いでいる「ヒレナガゴンドウ」の群れを!!
ダイビング船から群れを発見!
“Dolphin!!”ドイツ出身の同僚のその叫びに一瞬耳を疑いましたが、船主から確認すると、本当にいたのです!!
水面から、いくつものヒレが見えていました。
直後、興奮を隠しきれず急いでマスク・フィン・シュノーケルをつけて海へダイブ!!
夢中になってヒレの出ている場所へと向かいました。
そして、私はこの目で見たのです。群れになって楽しそうに泳いでいるヒレナガゴンドウの姿を!!
残念ながら透明度があまり良くなかったので写真の写りもイマイチですが(苦笑)、実際はもっとクリアーにその光景を捉えることができました。
キィキィ、というゴンドウ同士の声掛けもハッキリと聞こえ、時折チラッとこちらを見遣る個体もいて、臨場感は100点満点!!
春先の小笠原では船上からでしかその姿を見ることができなかったのですが、やはりリアルなドルフィンスイムは違いますね。
ドルフィンスイム・ホエールスイム??
しかし、私はこの時ある違和感に気づきました。
「この子は一体、本当にイルカなのだろうか?」
なぜなら、ヒレナガゴンドウのクチバシが細長く尖っていなかったから!
シルエットは完璧なイルカなのに、頭と顔は丸っこくて、まるでクジラのよう。
ルックスが一番近いのは「シロイルカ」でしょうか? でも、よく考えるとシロイルカもあんまりイルカっぽくないですよね。
帰港した後調べてみると、我々が見たのは「イルカ」ではなく「ヒレナガゴンドウ」
「イルカ」とも「クジラ」とも言われていないのは、
実は生物学上の「イルカ」と「クジラ」の違いは非常に曖昧で、
「ヒレナガゴンドウ」はちょうどグレーゾーンに位置する生物なのできちんと分類されていなかったのです!!
イルカとクジラ、シャチの違い
体長による分類
「イルカとクジラの違いは体の大きさだけ」と言われて、あなたは信じられますか?
私も半信半疑だったのですが、調べてみると、どうやら真実だったようです。
「とりあえず体長3~4m以下ならイルカ、それ以上ならクジラ」という、なんともハッキリしない基準しかないそうな。
もっと面白いのは、「イルカより一回り大きければシャチ」という表現。
しかも、「シロイルカ」に至っては日本語だと「イルカ」なのに英語だと「ホワイト・ホエール」
つまり「クジラ」のなかま扱いされているのです!
それは、体長による分類の境目が国によって違うから。
つまり、イルカもクジラもシャチも全員「クジラのなかま」っていうことなんですね~。
そもそもクジラのなかまは大きく分けて
「ハクジラ亜目」と「ヒゲクジラ亜目」にまとめられ、
前者は歯があるのでイカや魚を食べ(水族館のショーで与えられていますね)
後者は歯がないのでプランクトンや小魚を主食としています。
イルカやシャチは「ハクジラ亜目」、マッコウクジラは「ヒゲクジラ亜目」に分類されます。
イルカ固有の特徴
本当に体長しか基準がないの?と思われたかもしれませんが、そんなことはありません。
実は、イルカにしかない特徴もあります。
ウインクしながら眠る
水族館の水槽で、ウインクしながら泳いでいるイルカを見たことはありますか?
私はないのですが(笑)
イルカには脳を片方ずつ交代で休ませる=眠らせることができるという機能があるそうで、だから片目だけで泳ぐことができるそうですよ!
自ら糖尿病になる
これはクジラとの見分け方に関係ありませんが、面白いのでご紹介。
「糖尿病」とは、血糖値が異常に高い状態のことをいいますよね。
なぜイルカがわざわざ糖尿病状態になるのかというと、食糧が十分に確保できない時のための対策なのだそうです。
食糧が見つからず、空腹が続いてしまうと血糖値が下がり、意識がハッキリしなくなって動きも鈍くなってしまいます。
そんな状態の時に天敵に見つかると危険なので、
ブドウ糖を細胞に行き渡らせるインスリンの働きを敢えてストップさせ、血糖値の減少を抑えることでそのような事態を回避することができるそうです。
さすがはイルカ様、賢いですね~!
その他の判断材料
捕食対象
先ほどもチラッと触れましたが、
「ハクジラ亜目」(イルカ・シャチなど)は歯があるのでイカや魚を食べ、「ヒゲクジラ亜目」はプランクトンや小魚を食べるという違いもあります。
プランクトンだけであんなに大きくなれるの?という疑問も湧きますが、そういえばマンタもジンベエザメもプランクトンしか食べていませんよね。
魚と違ってプランクトンは海に多く生息しているので、一つ一つは小さくても立派な栄養源となるのでしょう。
そして、シャチはクジラやアザラシ、ペンギンなども食べてしまいます!!
「海のギャング」という恐ろしい異名がついたのは、そういう背景からだったんですね。
群れをつくるか否か
「群れ」をつくるイメージが強いのは、イルカでしょうか? クジラでしょうか?
恐らく、イルカと答える方が多数派かと思われます。
全くその通りで、小笠原で見たイルカたちも群れを作っており、単独で泳いでいる個体はいませんでした。
一方クジラは、子育て中は母クジラと仔クジラが一緒にいますが、基本は単独行動をしているようです。
確かに、小笠原や慶良間でホエールウォッチングをしていると、反り返ってジャンプするクジラとクジラの距離はだいぶ開いているような気がしますね。
石垣島で冬でもイルカと遊べる「ドルフィンファンタジー」
確実にイルカと遊びたい方にオススメ
さて、では石垣に行けば必ずドルフィンスイムができるのかというと、残念ながらそういうわけではありません。
ヒレナガゴンドウが現れるのは9~10月の秋頃に限られており、しかもマンタと違って遭遇率が高くないので、ツアーを組んで売り出せるほど安定した観光資源ではないのが現状です。
秋にダイビングショップへツアーを申し込んで、乗船中に見れたらラッキー☆ぐらいに考えて頂けると幸いです。
ですが、石垣にも一年中イルカちゃんたちと触れ合える飼育施設があります!
その名も「ドルフィンファンタジー石垣島」
サザンゲートブリッジの先にある埋立地にあるので町の中心部から離れておらず、イルカと触れ合うコースから一緒に泳ぐコースまで用意されているので、小さなお子様からシニアの方まで楽しめます♪
イルカと一緒に遊ぶ前に、生態についてトレーナーさんからお勉強することもできますよ!
リンク
あとがき
いかがでしたか?
まさか、石垣島でイルカが見れるなんてビックリですよね!!
私も移住4年目で初めて知りました(笑)
ダイビング船に乗らなくても、もしかしたら名蔵湾をドライブしている最中に干上がってしまっているヒレナガゴンドウの姿を見かけることがあるかもしれません。
もし救出活動をしているところに遭遇したら、手伝って頂けると幸いです。
以上、石垣島からイルカスペシャルでした☆