近年人気が高まっているスタンドアップパドルボード=通称SUP(サップ)の種類と使い方のコツについて、興味はあるけどどうしたら良いか分からないという方の為にSUPの種類や使い方をまとめました。
この記事で基礎知識を持って、自分のやりたいSUPにぜひ挑戦してください。
目次
SUP(サップ)とは
SUPはサーフボードに似たボード(板)の上に立ち、パドルを漕いで進む、近年人気が高まっているスポーツです。
その歴史は古く1960年代にハワイのマウイ島でサーファーがロングボードに乗りながら船のオールを使ったことが始まりでした。
ハワイのサーファーやプロの間で注目を集め、体幹トレーニングなど女性でも利用されたことで特に人気を集めだしサーフボードよりも浮力をプラスしたSUP専用のボードが生まれました。
2000年以降にハワイ以外へ人気が派生し、日本にも定着した世界的にも人気が出だしたスポーツです。
SUPの幅広い使用用途
SUPが流行したのは、色々な用途に使用でき、年齢性別を問わず誰もが楽しめることが人気のポイントとなりました。
主な使用用途は下記の5つになります。
SUPサーフィン(又はSUPウェーブ)波に乗るSUPの歴史の始まりになった使い方。
SUPクルージング
景色を楽しみながら水上を漕ぎ進みエクササイズも同時にできる。
意外に体感が鍛えられて長時間すると足がガクガクになるほどです。
SUPフィッシング
好きな場所に浮き、座りながら釣りを楽しめます。
これは上級者向けです。ポイント選び移動は簡単ですがいざ、魚などかかると慎重にバランスをとりながらの行動になるので、かなり慣れた人しか難しいです。
SUPヨガ
海上でできるヨガは女性に大人気、体感が鍛えられ海でやるヨガは開放感があって気持ちがいいです。
流行りでサップと組み合わのヨガですが両方とも体験してからがおすすめします。
いきなり初めてだとサップでバランス取るだけでなかなか難しいです。
SUPレース
こちらは上級者向けのスピードを競うレース
楽しみながら良い運動ができることも、人気が高まったポイントの一つです。
石垣島西表島でも年に一度サップのレースがあります。
SUP種類
使用用途が増えるにつれ、SUPボードの種類もバリエーションが増えていきました。
まず、ボードの素材は2種類あり、下記に特性をまとめています。
ハードボード
・硬いプラスチックでできている
・しなりが少ないため、コントロールやバランス、推進などの操作性が高い
・持ち運びが大変で、保管場所が必要
・衝突などで破損しやすい
インフレータブルボード
・空気で膨らますタイプ
・折りたためるので持ち運びが楽
・衝突などでも破損しづらい
・しなりがあるため、ハードボードより操作性は劣る
上記の特性から、サーフィンやレースなど、操作性が必要な場合はハードボード、クルージングや釣り、エクササイズなどには、手軽で安全性の高いインフレータブルボードが適していると言えます。
また、素材だけでは無く、用途に合わせて形状も異なり、現在5つの種類があります。
レースタイプ
ボード幅が狭く、ノーズ(先端)が尖っていて、厚みのある推進力にこだわったボード
ハイパフォーマンスタイプ
サーフィン用に設計されており、ボードコントロールを重視しているため、先端がやや尖り、サイズが小さめなボード
オールラウンドタイプ
専門性は劣るものの、中間をとっているので、1枚で色々挑戦したい方にオススメのボード
フィッシングタイプ
安定性が高く、座ったり、物を置いて固定したりするのに長けたデザインが多い、釣りに特化したボード
フィットネスタイプ
ヨガなどのフィットネス用に作られた、フラットでバランスが取りやすい設計のボード
パドルの種類と選び方
SUPを行う上で、自分に合ったパドルを使うことも重要です。
使用用途に適したパドルの選び方の3つのポイントを紹介します。
ブレードの形状
大きい方が水を掴む量が増えるので推進力が高まりますが、抵抗が増える分疲れやすく、力の弱い女性やお子様は小さいブレード、力がある方、スピードを競いたい場合は大きいブレードがオススメです。
シャフトやブレードの硬さ
硬いものは推進力を増しますが、疲れやすいので力がある方にオススメ、力の弱い女性やお子様はしなりのあるタイプの方がオススメです。
さらに、重いものも硬さと同様に疲れと比例するので、力の強さや体力に合わせて選ぶ必要があります。
シャフトの形状
シャフトの長さは、サーフィン用であれば身長と同じ~プラス15㎝、クルージングの場合は身長プラス15~25㎝くらいが漕ぎやすく、自分に合った長さを選ぶと漕ぎやすさが変わります。
SUPの漕ぎ方のコツ
自分に合った道具も重要ですが、道具の使い方も大切で、漕ぎ方のコツは下記の3つです。
持ち手の間隔をあける
利き手でグリップを持ち、もう片方の手は50㎝ほど下を持ちます。
両手の間隔が狭すぎると余計な負担がかかるため、漕ぐ回数が増えて疲れやすいです。
疲れたら左右で持ち換えてもOK。
中腰でバランスをとる
グラグラして安定しない場合は、中腰になるとバランスが取りやすくなります。
足はやや開き、目線は下ではなく進行方向を見るとより良いでしょう。
パドルは体より前で漕ぐ
身体より後ろでパドルを漕ぐとバランスを崩しやすくなるので、必ず体の前で漕ぎましょう。
腕の力だけでは無く腰を入れて漕ぐと、推進力が上がり腕も疲れにくくなります。
ツアーがオススメな理由
ここまでに道具の種類や使い方を書いてきましたが、初めはツアーに参加して使い方や安全に対しての知識をもつことがオススメです。
また、SUPの道具を揃えるのもお金がかかるので、自分に合っているかを見極めるためにも、使ってみるのはとても重要です。
試しにやってみて楽しければ、やりたい事や好みを伝えて今後どうしていくかをプロに相談できるのもツアーのメリットです。
まずは挑戦し、その楽しさを体感してみてください。