コブダイの頼子
日本には数多くの神社が存在しておりますが、唯一海底にある神社をご存知でしょうか。
それは、波左間海中公園というダイビングポイントにある、「海底神社」です。
文字通り、海の底に鳥居が立っており、神社の境内があります。
安全潜水を祈願することができます。
ダイバーなら一度は訪れるべきダイビングポイントです。
ダイビングポイントコブダイ
このような海底神社は、日本でこの場所だけです。
現地ダイビングショップの「波左間海中公園」のオーナーが管理しています。
ただし、正確なポイント名は海底神社ではなく、高根といいます。
コブダイなどの大型の魚も常に泳いでいるポイントです。
海底神社の詳細
鳥居はいくつかありますが、大きい鳥居の付近は水深が20mほどなので、ビギナーダイバーにはおすすめできないポイントです。
深度が深いダイビングを経験したことがないかたは、一度経験されてから行った方が心配がなくなると思われます。
また、魚の種類は豊富で、鳥居と魚のショットは不思議な感覚です。
鳥居とエアドーム
鳥居の近くにエアドームと呼ばれる、海中で息を吸うことができる空間があります。
仕組みとしては、大きなドーム型のプラスチックがありその中にタンクから空気を満たすことで息ができるのです。
ここで飲み物を飲んだり、マスクを外して写真を撮影することが定番となっています。
オーナーが朝イチでタンクを担いで作っているようです。もし空気が足りなくなったら、下にタンクが置いてあるので、好きなだけ追加もできます。
また、空気がある空間から水中を見る体験はなかなかできないので、体験はおすすめです。
コブダイの頼子
このダイビングスポットには、有名人?がいます。
オーナーも、もちろん有名ですが、そのオーナーと仲の良いコブダイの「頼子」です。
その様子や特徴的な名前により、有名なアイドル的存在になりました。
ダイバー間でも海底神社でダイビングしたことを話すと「あ〜頼子のダイビングスポットね!」と言われるぐらい知名度があります。
みなさんもこのポイントで潜って、ダイビング仲間や友人にエピソードを披露してみてください。
コブダイの生態
実は、コブダイは性別を変える魚であり、幼少期はメスとして生まれ、大きくなるとオスに性転換します。
現在の頼子は立派な成魚であり、つまり、オスとなってしまっています。
また、彼女(彼?)は海底神社一帯を仕切っているボスでもあります。
餌の時間が来ると、他のコブダイも近寄ってきますが、頼子が他のコブダイや魚を威嚇して近付けさせません。
オーナーとコブダイの絆
オーナーと頼子は大の仲良しで、オーナーが石とコンクリートを使って、水中で音を鳴らして頼子を呼ぶとすぐにやってきます。そして、オーナーとキスをするイベントやサービスがあります!
そのあとは頼子の頭をなでさせてくれることがあります。
人間と魚の絆が見られる、暖かいスポットです。
海底神社・高根の基本情報
現地のダイビングサービスの正式名称は「波左間海中公園」です。
その中のポイントの一部の名前が海底神社、正式名称は高根といいます。
恐らく海底神社でも通じると思います。
ご予約は直接、波左間海中公園にお問い合わせをするか、もしくはお近くのダイビングショップへ行って、このポイントへのツアーを行っているか確認してみてください。
その場合は、ショップ名とポイント名を出すとスムーズに確認できるかと思います。
波左間海中公園
HP : http://hsmop.web.fc2.com/index.html
住所 : 〒294-0307 千葉県館山市波左間1012
TEL:0470-29-1648
メール : o_hasama@mvc.biglobe.ne.jp
料金の目安
- ファンダイビング 2ボート : 14,796円
- 体験ダイビング : 19,656円
- 機材フルレンタル : 8,100円
海底神社のまとめ
海底神社のおすすめポイントとしては、水中でお参りができる点と人気者の頼子に出会える点の、要素が盛りだくさんなところです。
日本で水中にある神社はこのポイントのみとなっているので、ぜひ行ってみてください。
貴重な体験になること間違いなしです。
オススメの写真スポットは鳥居の前で手を合わせてお祈りのポーズをすることです。
また、人気者のコブダイの頼子は、オーナーと頼子のキスのイベントや頭を撫でさせてもらえたりしますので、探してみてください。
撫でた感触は非常に柔らかく、中に脂肪が詰まっていることがわかる感じでした。ただし、コブダイは貝を主食としており、貝を噛み砕くだけの顎の力と牙があります。
触れる際は充分にお気を付けください。
そして、ダイビングショップの波左間海中公園には数多くのポイントがあり、マンボウの遭遇率が100%のマンボウランドなど、個性のあるスポットがあります。
海底神社と一緒に行ってみるのも楽しいかもしれません。