石垣島のMIKAです
今回はウミガメ編でございます!!
実は石垣って、結構ウミガメ見やすいところなんですよね~!ご存じでしたか??
ダイビングでも、もちろんスノーケリングでも大丈夫!
石垣でウミガメ見た~い♪というアナタのために!
種類・見分け方・生態・産卵についてわかりやすく解説しちゃいまっす☆
目次
日本で見れる種類
日本の南の方や、小笠原付近では沢山いるウミガメは熱帯・亜熱帯の海に広く分布して暮らしている。
ウミガメ科だけではなくて、オサガメ科の2つのグループに分かれいます。
アカウミガメ
アオウミガメ
タイマイ
ヒメウミガメ
ケンプヒメウミガメ
ヒラタウミガメ
オサガメ
7種類が知られている。
日本近海ではそのうち5種が暮らしています。
石垣島で見られるウミガメの種類と見分け方
石垣では、色んな所にウミガメはいますが私が良く見るポイント。
幻の島のツアーの時と、大崎のカメポイント、山原(ヤマバレ)のサーフポイント(米原ビーチの西側)やマンタスクランブルなどで目撃することができます!
発見できる種類は、「アオウミガメ」と「タイマイ」の2種類タイマイは珍しくアオウミガメとの遭遇率が圧倒的に高いです!
川平湾でも何匹か生息していて、グラスボートで運が良ければみれます。
川平のマンタスクランブルでは運良くカメと会えても遠目に見てはい終了~というパターンが非常に多いですが(苦笑)
ヤマバレーには怖いほどカメが集まっているサンゴの根があり、そこへ向かうとサンゴの上でお昼寝しているカメやエサを食べているカメが超至近距離でじっくり観察できちゃうのです♪
人慣れしているのでアナタや他の誰かに向って泳ぎ出すこともありますが、噛まれてしまうかもしれませんのでくれぐれも触らないようにだけお願い致します!
アオウミガメ
2枚の長い額板(目と目の間のウロコ)おだやかな顔つきと丸い頭・嘴が特徴的なアオウミガメ。
70~100cmの体は青というよりも群青、青緑、もしくは褐色ですが、主に海藻を多く食べるため脂肪が青いことが名前の由来になっています。
寿命は70~80年、体重は重いと150kgまでになります。
小笠原諸島や沖縄の一部では食用としており、刺身や唐揚げ、煮込み料理などがあるとか…。
タイマイ
アオウミガメより小さめ(70~90cm/90kg)で、4枚の小さな額板があり、尖った嘴と縁のギザギザした甲羅が判別のポイント。
ガレキサンゴやカイメン、クラゲを食べます。
漢字では「瑇瑁」と書き、これには「解毒」という意味があてられています。
というのも、中国では宋の時代からカメやスッポンを解毒剤や熱冷ましの薬の原料として使っていたからなんですね~。
日本でも、昔の薬屋さんはカメの甲羅を看板代わりにしていたんですよ!
また、日本ではタイマイの甲羅から作った装飾品をベッコウ細工と呼んでいますが、「ベッコウ」はもともと中国で「スッポン」のことをいいます。
タイマイはほとんど居なくなってワシントン条約の絶滅危惧IB類 (EN)(環境省レッドリスト)になっています。
カメのベッコウアクセサリー
ほとんど手に入らなくなった、珍しいベッコウのアクセサリーなど取り扱っている。
お店もありますセレクトショップユイさん
雌雄の判別(体長80cm以上の場合)
ポイントは、「尻尾」と「前肢のツメ」です。
「尻尾」が太くて長く「前肢のツメ」が大きければオス。
逆ならメスです。
ウミガメの生態
カメの仲間は約2億5000年前(中生代三畳紀)にまず陸上で登場し、それから海に入った種類がウミガメとなりました。
約1億年前(中生代白亜紀)、アンモナイトや恐竜と同じ時代に既にウミガメが生息していたことが確認されています。
泳ぎやすくなるように、前肢・後肢はヒレ状に、甲羅は流線型に進化を遂げ、現在に至ります。
性的成熟は雄雌共に35歳ほど。
面白いのは、メスの体の中に精子を貯めるための精子袋があるというところ!
ストックの中から優秀な遺伝子を見つけて卵をつくるようなのですが、そのシステムが具体的にどうなっているのかはまだ解明されていないそうです。
基本的に何でも食べる雑食なので、クラゲと間違えてビニール袋を食べてしまったり、間違えてプラスチック製品を口にしてしまって死んでしまうことも…。
石垣島でも毎年ビーチでお亡くなりになっている姿をみかけます。
多分ゴミが原因かと思います、死因の76%が誤食・誤飲とされています。
また、乱獲や護岸工事などによる産卵場所の減少もカメの生存の障害となっており、残念ながらほとんどの種類が絶滅危惧種に指定されているのが現状です。
産卵と孵化
なぜかあまり知られていないのですが、実は石垣でもあちこちのビーチでウミガメの産卵が目撃されているんですよ!
産卵
2週間おきに2~4回、1回おきに100個以上の卵を産むので、尋常でない数ですよね(笑)
ですが、2~4年に1度のペースで産卵しているので、翌年すぐに産むということはありません。
シーズンは4月後半~10月後半の時期
サケのように必ず生まれた浜に戻るわけではありませんが、産卵場所は固定しているようです。
因みに、「カメは産卵時に涙を流す」という有名な話がありますが、あれは体内に溜まった塩分を排出しているだけなので、悲しいわけでも嬉しいわけでもありません(笑) 痛くはあるかもしれませんが…
孵化
しかし、無条件で孵化できるわけではありません。
24℃~33℃の気温の時期、適度な湿度・塩分濃度の砂という条件が揃っていなければ、発育途中で死んでしまいます。
台風の襲来によって吹き飛ばされるという危険性もあります。
仔ガメの性別は温度で決まり、29℃以下ならオス、それ以上ならメスになります。
順調に発育すれば、産卵から約2か月後に孵化します。
孵化から海に辿り着くまで1週間という時間を要するのですが、その間にカニなどに捕食されたりすることもあるので、必ず全員が海に入れるというわけではありません。
産卵・孵化が見れるビーチ
親カメも仔ガメも光(紫外線で感知しています)を頼りにして移動するので、遭遇した時はライトを使わないようにしてください。
ウミガメの産卵時期は4月後半から10月までで、産卵から約2か月後に孵化です。
石垣島で見れるビーチは、まず綺麗な砂のビーチで、主に北側のエリアが砂のビーチが多いです。
身近なビーチは、フサキビーチや米原、崎枝ビーチ、目撃情報も多くそれだけ人も入っていても産卵や孵化はします。
ウミガメを見れるツアー
石垣島周辺には沢山のウミガメが生息していますがなかなか浅瀬には定着して住んでいるウミガメは見当たりません。
たまたま見れる場合はよくありますが、ツアーに参加すると高確率で定着してる場所に案内してくれるます。
ウミガメとシュノーケリング
シュノーケリングでは、ピンポイントで見れる確率はすくないのですが、色んな場所に出没しています、青の洞窟のツアーで沖合いでシュノーケル中に発見したり。
幻の島マンタコースで、マンタのポイントでシュノーケル中でも発見したり、
幻の島の浅瀬でシュノーケル中に一緒に泳いだりも確率も高く見れたりしています。
ウミガメのダイビングポイント
ダイビングでは、ウミガメはまれに見れる場合もおおいのですが、ウミガメの住処と言われるポイントもいくつか存在します。
その中でもほぼ100%なのが石垣島で有名な御神崎タートル
たまに見れるダイビングポイントは、
御神崎オープンハート・マンタスクランブル・御神崎コーラルウェーブ
ダイビングではウミガメに、こんなに近づいても大丈夫なポイントもあります。
海に入れない方は「黒島研究所」へ!
ウミガメは見たいけど、残念ながら海に入ることができない…という方に朗報です!
3000頭もの牛の飼育で有名な「黒島」という離島がありますが、実はそこに「黒島研究所」というカメの研究施設があるのです!!
カメの剥製などはもちろんのこと、小さくて可愛いカメの赤ちゃんもたくさんおり、
おすすめ!?名物のカメロンパンを買うこともできます♪
数があまり作っていないとの事、なぜなら、このカメロンパン形は想像通りウミガメです。
でも実は、駆除したクジャクの卵を使っているのです!!
カメは保護されているのにクジャクは増えすぎて駆除の対象になってます。
んー、なかなか複雑な事情のカメロンパン、、、
よく晴れた日にの~んびり過ごしたい日は、黒島に行ってのどかな光景に癒されてみるのはいかが?
ウミガメは減っている
日本で産卵する3種のウミガメは、
環境省のレッドデータブックに登録されている。
国際自然保護連合(IUCN)の野生生物レッドリストにも、地球レベルでも減少しているらしく、その原因としては、人間の開発による産卵場所である砂浜の環境悪化や、漁業による乱獲被害、ゴミなど、最近では光の害が考えられています。
慣れると人にも寄ってくる可愛い生き物ですが、ウミガメも生き物で弱いのです。
増えすぎても問題にはなるとおもいますが、人気のウミガメなのでみんなで考えて保護していきましょう。
カメの商品や手作り体験
私が良く友達来たら連れて行く、お気に入りの石垣島の手作り体験のまぶやーさん。
亀のデザインアクセサリーも買うこともできますが、
子供達も一緒に遊べる手作り体験がなんと言っても、ここでは楽しめますよ。
HP:https://ishigaki-mabuya.com/
地図:街中にあります。
カメ好きのまとめ
カメ好きのカメ好きによるカメ好きのための石垣ウミガメリポートでした!
意外と知らなかったことも多いのではないでしょうか?
ウミガメと出会えるチャンスに恵まれた石垣島ですが、どんなに彼らが可愛くても、どうか触らないで遠巻きに見て愛でてあげてくださいね☆
そして、ビニール袋やプラスチック製品のせいでカメが死んでしまうということが少しでもなくなるように、海には何も捨てず、ビーチでゴミを見つけたら拾うという小さな努力の積み重ねを、私と一緒に続けていきましょう!!