最近カプセルトイやゲームセンターのクレーンゲームの商品となっている海の生き物がいます。
それはチンアナゴです。
キャラクターのひとつとして扱われていることも多く、姿がとてもかわいらしいことで女性に人気のある生物です。
では、チンアナゴについてお話ししましょう。
目次
石垣島 チンアナゴについて
石垣島でもダイバーに人気のチンアナゴはウナギ、アナゴの仲間で、名前の由来は犬の「チン」に顔が似ているからと言われています。
犬の「チン」は犬の種類でチンは「狆」と書きます。
どんな犬なのかというと鼻がぺちゃんこで、目が離れています。その犬の顔がチンアナゴの顔にそっくりということでつけられました。
水族館では一緒に飼育されている「ニシキアナゴ」もいますが、なぜ一緒にいるのでしょうか。
ニシキアナゴもチンアナゴと一緒の種類で、違いは体の色と、少し小型というものです。
チンアナゴとニシキアナゴの豆知識
チンアナゴもニシキアナゴも基本群で生活し、潮の流れに乗った小さなプランクトンを食べながら活動しています。
なぜ砂の中に入って生活しているのかは巣穴を作っているからです。
チンアナゴは巣穴から出て泳ぐのも目撃されてますが、泳ぐ姿は貴重なもので、水族館で貴重な泳ぐ姿を見たというのをSNSでも公表され「かわいい」「長くてびっくりした」との反応もありました。
チンアナゴは尻尾から砂地に入っていきますが、チンアナゴの体調は30cmから40cmあります。実は意外と長いのです!
巣穴にいるときも、尻尾をくねくねして動いています。
また、よく見られるのはなぜ個体同士が絡まっているのだろうかとのことですが、これは潮のが慣れに乗ったプランクトンを食べるために追っかけ周り、隣のチンアナゴに絡むこともありますが、あくまでこれは食事をするためです。
個体同士が向き合って喧嘩するシーンもよく見ますが、喧嘩は日常でも頻繁に行われています。
水族館での展示について、巣穴まで見られる展示をしているところもある
水族館でのチンアナゴの展示には様々な方法もあり、特に珍しい展示をしている所をピックアップしてみました。
すみだ水族館(東京)
東京スカイツリーの近くにあるすみだ水族館には、チンアナゴの種類を集めた水槽があり、数もたくさん飼育されています。
チンアナゴ、ニシキアナゴのほかにレアな「ホワイトスポッテッドガーデンイール」という全身がチンアナゴよりも白く、体調も約70cmもある長い種類も飼育されています。
「チンアナゴのフーディングタイム」というカリキュラムも実施され、ご飯を食べる姿を見ることができます。
チンアナゴの産卵について
チンアナゴの産卵ってどの様に行うのかというと、雌が巣穴から体を半分出して放卵し、それを見た雄が精子を放出します。
この瞬間を「すみだ水族館」が世界で初めて映像を撮るのに成功しました。
ニフレル(大阪)
万博公園の近くになるエキスポシティの中にある「生きているミュージアム」というコンセプトでできた、海遊館がプロデュースした水族館です。
ここでのチンアナゴは全身が見られる展示をしています。
これを見るとチンアナゴは相当長いということがイメージできます。
ニフレルでは、チンアナゴの展示には透明の砂を使用しているため、全身が透き通って見えてしまいます。
この様な展示をしているのはニフレルだからこそなのかもしれません。
水族館のグッズとしても人気
全国の水族館ではチンアナゴやニシキアナゴのグッズがたくさんあります。
ぬいぐるみやストラップもありますが、その姿形で多く見られるのがスプーンやお箸、マドラーといった食器や鉛筆やペンなどの筆記用具、または傘クリップカバーとしても販売されてます。
グッズが可愛く人気があるのもチンアナゴの特徴です。
チンアナゴとニシキアナゴの主な生息地は
チンアナゴの生息地は西太平洋の熱帯地方に生息し、主に高知から沖縄の海で見ることができます。
チンアナゴもニシキアナゴも、基本はサンゴ礁の砂地に生息しています。
沖縄方面でのダイビングで見られることが多く、水深も10m付近で発見されることが多く、体験ダイビングの時に観察することも可能です。
沖縄のサンゴ礁のあるポイントをチェックすればニョキニョキと白やオレンジの姿を見ることもできます。
また、発見されたのはチンアナゴのみで、水族館では一緒にいたニシキアナゴには出会えなかったケースもあります。
ちなみにニシキアナゴの生息地もチンアナゴと一緒で西太平洋、亜熱帯地方に分布されます。
沖縄本島の真栄田岬で単体として発見されることもあります。
ニシキアナゴは海外の方での発見が多く、フィリピンやモルディブといった有名なダイビングポイントで見ることができます。
石垣島でチンアナゴが見られるポイント
石垣島の海でもチンアナゴを見ることができます。
特にサンゴ礁のあるポイントに行けば会うこともできます、生息するのは10m付近の砂地なのでシュノーケリングではなかなか難しく近づくとサッと砂に潜ってしまいます、なのでダイビングの方が良いですね。
中でも崎枝半島の「大崎アククリの館」というポイントでは、斜面にチンアナゴがいっぱいいて、チンアナゴを見ながら降りていくとヒレナガネジリンボウなどの生物に出会うことができます。
また、過去に石垣島の海で貴重なチンアナゴの産卵シーンを目撃したとも話があり、運が良ければ産卵場面に出会えるかもしれません。
小さくてニョキニョキしたチンアナゴはとてもかわいいですので、ぜひ石垣島の海でダイビングをしみませんか。